健康大学校「血栓を溶かす【たん白質『LR末』】」

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「腸能力」〜健康を維持するホメオスターシス(恒常性)のしくみ〜

腸には食物の消化・吸収だけでなく、生体のバランスを保つ様々な能力が隠されています。
「腸能力」と呼ばれるこの働きは、健康を維持するカギになっています。


病原菌やウイルスに囲まれて生活する私たちの体内では、1日に数千個ものガン細胞が生まれていると言われます。そのような環境で大病を患わずに過ごせるのは、健康を維持するホメオスターシス(恒常性)に守られているからです。ホメオスターシスは神経系、内分泌系(ホルモン系)、免疫系に分けられ、互いに密接な関わりがあります。



神経系
生命活動を支配する自律神経には、活動中に優位になる交感神経と、リラックス時に優位になる副交感神経があります。
内分泌系
体調調節に不可欠なホルモンの分泌を調節します。
自律神経がバランスの良い状態であって初めて内分泌系は正常に働きます。
その要とも言えるのが腸です。
免疫系
食物は身体にとって異物です。
その異物が通過する腸管には「腸管免疫」という独自の免疫システムがあり、腸の働きが良くなると免疫全体が活性化され、調和が保たれます。

腸は副交感神経に支配されています。ストレスが多いと交感神経が優位な状態が続き、自律神経のバランスが崩れ、病気にかかりやすくなります。
腸の働きが良くなると副交感神経が刺激され、健康を維持したり病気を改善したりできるのです。
このような働きは「腸能力」と呼ばれます。

「消化器機能の異常から起こる「機能性胃腸症」

胃もたれから便秘、過敏性大腸炎まで


日本の成人の多くが、もたれ、痛み、胸焼けなど胃の不調を抱えていると言われます。
医療機関では最近、このような症状を「機能性胃腸症」として診断するようになってきました。



機能性胃腸症
食欲不振、胃もたれ、胃下垂、胃酸過多、腹部膨満、便秘、下痢から、過食、拒食、食物アレルギー、過敏性大腸炎、さらには自律神経・内分泌バランスの異常からくる心身症的症状まで包括されます。

これらの症状にいくつも該当する現代人の多くが、消化器機能の異常を抱えています。
機能性胃腸症は薬の服用で改善されますが、あくまで一時しのぎです。
日常の生活を改善し、根本的に治す必要があります。
薬に頼りすぎると症状の悪化や別の病気を招く原因にもなります。

便秘も機能性胃腸症のひとつ

国内で2000万人いると推測される慢性便秘。
苦しくなったり肌荒れしたりしない限り、「たかが便秘」と気にしません。しかし腸にたまった便に含まれる有害物質は、血液を通じて体中で不調を引き起こし、最終的には生活習慣病やガンの原因になります。

★便秘 :ほとんどが食事や生活習慣の乱れが原因の「習慣性便秘」で、「けいれん性便秘」と「弛緩性便秘」に分けられます。


習慣性便秘
腸のぜん動運動の乱れが原因です。
生活習慣の改善で解消できますが、便秘薬に頼りがちです。多くの薬は無理にぜん動運動を促すため、腸には良くありません。
けいれん性便秘
便秘薬の常用で悪化する危険があります。
腸のぜん動運動が異常な緊張状態になると起こるので、薬で無理にぜん動運動を促すと次第に効かなくなり、薬に頼らないと便が出なくなることもあります。
弛緩性便秘
冷え性で内蔵下垂になった人に多く見られます。もともとぜん動運動が弱いので、便秘薬を服用すると下痢や腹痛を起こしやすくなります。

アロエやセンナなど薬草を使った便秘薬を常用すると、次第に腸の粘膜が黒ずみます。
この色素沈着症で腸の機能が低下し、ポリープやガンを招きやすくするので注意が必要です。
生活習慣の改善から便秘を解消する事が大切です。

腸内細菌(有用菌の働き)

腸内には100種100兆個もの細菌がいます。
これらの細菌群は腸内フローラと呼ばれ、その性質によって身体に良い影響をもたらす有用菌、悪影響をもたらす有害菌、環境条件で性質を変える日和見菌に分けられます。

腸内競争有用菌の働き
■腸内細菌のバランスを維持し、病原菌から体を守る
■有害菌の繁殖を抑え、腐敗を防ぐ
■化学物質や発ガン物質を排除する
■酵素やビタミンを作り出す
■便通を整える

※有用菌が優勢だと、腸内細菌のバランスが良い状態と言えます。

腸内細菌のバランスが悪いと・・・
■有害物質が全身に運ばれる
■便秘がちになる
■血液が汚れる
■免疫力が低下する
■肌トラブルが起こりやすくなる

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